トアロードの魅力
トアロードの歴史
神戸は1868年に開港され、港につく外国船からはチーズや小麦粉、珈琲、バターなどが持ち込まれ、映画やジャズ、そしてファッションに至るまで多くの西欧文化が取り入れられました。
「ここはまさに「ハイカラ文化発祥の地」
そんな神戸に明治初期、世界中から人々が集まりつくられたインターナショナルビジネスゾーンが外国人居留地。そしてそこで働く外国人が住んでいたのが北野界隈だったのです。
トアロードはその外国人居留地と北野界隈を結ぶ生活道路としてにぎわいました。神戸で唯一の海と山を結ぶ1.2kmの坂道です。
ベーカリー、オートクチュール、靴屋、帽子店、宝飾店、デリカテッセン、西欧レストラン、ホテルなどが軒を連ねていました。現在も外国人のサロン「神戸外国倶楽部」をはじめ、「中華会館」「聖ミカエル国際学校」などがあり、異国情緒あふれる街として生き続けています。
「ゆっくりと、この坂道を歩いてみてください」
時代を経ても伝統を今に伝える老舗店や、その意志を現代に引き継いだ新感覚の上質なカフェやショップなどが存在しています。
異国情緒いっぱいのこの坂道を、神戸の風を感じながら歩いてみてください。そして、あなただけのお気に入りの神戸トアロードを見つけてください。
トアロードの名前の由来
トアロードの名前の由来についていくつか諸説があります。
〈その1〉
昔、この通りの山手正面(今の神戸外国倶楽部)に「東亜ホテル」という超一流ホテルがあり、このホテルに通じる道を人は自然と「東亜ロード」と呼ぶようになった。
〈その2〉
「TOR」はドイツ語で「門」の意で、かつてトアロード南端の旧居留地に門があったと言われている。
〈その3〉
「TOR」は英語では「丘、岩山」の意があり、実際にトアロードの坂を上りきった場所にある「神戸外国倶楽部」は高台に位置している。
〈その4〉
スイス・ジュネーブに「TOR HOTEL」が実在する。このホテルのオーナーによると、「TOR」はバイキングの神様を意味する。